〜観戦日記〜番外編
キリンチャレンジカップ2001
11月7日 日本代表 vs イタリア代表
「AZZURRI それは、青き魂」
最初に言っておくと、僕の「サッカーばか」の原点はイタリアである。
「TOYOTA CUP 1989」で来日した「ミラン」のサッカーにヤラれ、イタリアのサッカーに興味を持ったのが事の始まりなのだが、この頃はまだイタリアのサッカー、セリエの試合を生で見れる機会はほとんどなかった。
しかし、BS放送が本格化し、就職と同時に「WOWOW」を購入。セリエを頻繁に見ることができるようになったのが1991年。これで「デルビー・デッラ・マドンニーナ”ミラノ・ダービー”」なんかを生で見て、その圧倒的な迫力に更に魅せられ、いつかは「メアッツァへ!」なんて夢を描いていた。
Jリーグ発足よりも2年も前のことだ・・・。
ということで、個人的には日本代表やJリーグよりも、AZZURRIやセリエの方が、長く見てきたぶん愛着がある。当然、「W杯」や「EURO」ではAZZURRIを応援してきた・・・。
そのAZZURRIが日本初上陸。しかも日本代表と「ドリームマッチ」をするというのだから、これは見にいかない訳にはいかない!
で、行ってきました「埼玉スタジアム2002」。
でも僕個人としては、どっちを心底応援することになるのか、その瞬間まで分からないだろうなぁ。。。
「埼玉スタジアム2002」は、東京方面から向って、東北自動車道・浦和インターのすぐ右側にある。だが、東京方面からだと浦和インターでは高速を降りることができないので、次の岩槻インターから降りることになる。
この日は、ウチのあんちゃんの車でスタジアムに向ったのだが、自家用車での観戦の場合は事前に発売された駐車券を購入し、指定された臨時駐車場に駐車させられる。そこから会場まで、シャトルバスでピストン輸送をするという方法が採られたのだが、このシャトルバスがスタジアムに着くのに結構時間がかかった。30分はゆうにかかったのでは?と思う。
W杯本番並の警備体勢が敷かれた為らしいが、おかげでスタジアム周辺は大渋滞!AZZURRIもこの渋滞にハマり、スタジアムに到着したのは、試合開始の僅か1時間前。これには、トラパットーニ監督も怒り心頭だったらしい・・・
。
さて、「埼玉スタジアム2002」の印象だが、とにかく綺麗な外観が特徴的。ドームが「ただの銀色ホタテ?」にしか見えないのとは一見して違う。巨大といえば巨大だが、横国のような威圧感は感じられない。UPした画像からも雰囲気は伝わると思うのですが、ゴール裏側のアングルから見た感じは最高にカッコイイ。
そんなこんなで、チケットで入場口をCHECKしながら、スタジアムの外を半周ほどして、いよいよその懐へと潜入を試みる。
ここで、札幌ドームでも「問題あり」な入場時の手荷物検査とボディチェックとなる訳だが、事前の新聞報道等で「厳戒体勢」と謳っていた割には、それほど厳重という感じはなく、むしろ横国での「コンフェデ決勝」の方が厳しかったと思う。あの時は、金属探知機によるボディチェックもあった位なので。それと、座席ごとに入場口が違うので入場時の混乱も少なく、そもそもスタジアム自体が「畑のど真ん中」みたいな所に立地しているので、人間が「溜まってられる」場所が多いから、札幌ドームのように「人が溢れかえる」事も少ない。これが、郊外に立地しているスタジアムの有利な点で、市街地に立地しているスタジアムとの差は歴然だ。ただその分、スタジアムへのアクセスの面で、市街地に立地しているスタジアムには遅れをとる。まさに一長一短あるというのが、こういった巨大スタジアムのジレンマだろう・・・。
さてさて、無事入場ゲート通過し、この日の観戦場所「AWAY側のゴール裏」へと向う。
時刻は17時ちょっと前だっただろうか。それでも、HOME・AWAYの両ゴール裏は結構な人数がスタンドを埋めていて、まさに「ドリームマッチ」となる一戦を今や遅しと待ち構えている。
僕自身はこの時間を利用して、スタジアム探検をしようと思ったのだが、2Fコンコースの大通路は他のゾーンへ行けないように「鉄柵」で仕切られ、アウェイ側のゴール裏部分からは他のブロックに移動ができない状態。もっとよく探せば、もしかしたら「抜け道」のようなものがあるのかもしれないが、今回のスタジアム探検はとりあえず断念・・・。ただ、これが、W杯本大会用の「敵味方サポの分離」の切り札のような気はする。とにもかくにも、サポ同士の接触は「絶対に避ける!」というのが、保安上の絶対条件なのだから。
それと、このスタジアムの特徴といえばやはり、「トイレの多さ」だ。2Fコンコースの側面一帯はすべてトイレになっていて、トイレは何処?と探す必要が全くない。これは、人間がどの程度の水分を摂取すると、どれぐらいの頻度でトイレに行きたくなるのか?というのを病理学的に突き詰め、尚且つ、トイレに立った「観客全員」がハーフタイム中にトイレを済ませられるだけの「数」を用意したら、こうなったらしい。う〜ん、画期的である。
そしてなにより、ここが最大63700人もの観衆を呑み込むスタジアムでありながら、「サッカー専用」だとということを忘れてはならない。
アジアでは最大級のサッカー専用スタジアムで、タッチラインからスタンドまではの距離は14m足らず。ゴールラインからも19mと、札幌ドームほどではないにしても、ピッチがもの凄く近い。スタンドの傾斜も緩めでピッチ全体が見易いし、前席との間隔も広めだから足元にも余裕がある。この辺は札幌ドームよりも数段イイ。
ただ、外なだけに11月のナイターはやはり寒かった・・・。ナイター時の厚別同様、売店では、「温かいそば・うどん」に人気が集中。僕自身、首にはUSのマフラーを引っ掛けて温かめの格好をしてはいるが、コンサの試合のようにゴール裏で飛び跳ねる訳でもなく、スタンドでじっとしているとさすがに身体が冷えてくる。吹きつける風もとんでもなく冷たい。ホーム・アウェイの両スタンドには屋根がないので、両ゴール裏が風の通り道になっているようだ。それでも、アウェイゴール裏に陣取った「J連(たぶん)」の中には、「上半身裸のあんちゃん」なんかがいて、ご苦労様なことである・・・。
と、この時間に、持参したおにぎりと弁当をたいらげ(こうなると、ドームの飲食物持ち込み全面禁止は何故?と思ってしまう)て、選手たちがピッチに姿を現すのを待ち続けた。
そして時計が18時を過ぎた頃、突如としてスタジアムに黄色い歓声が飛び交かった。
すかさずピッチに視線を落とすと、AZZURRIの面々5〜6人がピッチの状態とスタジアムの雰囲気を確かめる為に、遂にピッチに登場。
スタンドからは更に大きな拍手と黄色い歓声が飛び、完全に「WELCOME♪」な雰囲気。巨大ビジョンに映った「カンナバーロ(PARMA)」も、あまりに友好的な反応に相好を崩して無邪気に笑っている。AZZURRIの面々は、そのままセンターサークルでたむろし、なにやら楽しそうに話し込んでいる。その中には「マルコ”デルベッキオ”(ROMA)」や「ドニ(ATALANTA)」らがいる。彼らはしばらくしてピッチを降りたが、このTVでしか見たことのないスター集団の登場にざわめきが収まらないスタジアム。
だが、ほどなくして日本代表の面々がピッチに姿を現すと、さっきの歓声よりも遥かに大きな拍手と歓声が代表の面々を出迎えた。
まずジャージの上に「ビブス」を付けたスタメン選手が登場し、ピッチ上を駆けていく。と、ここで異変が!
「やりやがったな、トルシエ・・・」のヒデ外しだ。
ヒデは「ビブスなし」のジャージ姿でピッチに登場し、少なからずスタンドの落胆を誘った・・・。
ただ、ヒデの登場に呼応するかのように、AZZURRIの面々がピッチ練習に飛びだし、スタジアムの興奮は一瞬にして最高潮に達した。
と、ここで、ヒデを見つけた「カンナバーロ」がヒデに近づき、これに気付いたヒデも、現在のチーム(PARMA)の主将に向って歩を進める。そして、お互いに笑顔を浮かべながらガッチリと握手をかわした。
次にヒデに近づいていったのはなんと「トッティ(ROMA)」だ!
その時の模様は、スタジアムの巨大ビジョンに大写しになっていたので、どんなやりとりがあったのかは、なんとなく想像がついたので、紹介しよう。あくまで推測だが、自信あり。。。
| ヒデ | 「お〜、トッティ、元気だったか〜」 |
| トッティ | 「俺は元気にやってるよ。と、それはそうと、今日はスタメンなんだろ?」 |
| ヒデ | 「いや、違うんだ。ベンチからだね・・・」 |
| トッティ | 「なんだよ〜、違うのかよ。お前と対戦するの楽しみだったんだけどな・・・」 |
| ヒデ | 「悪いな・・・」 |
| トッティ | 「いや、いいんだ。じゃ、またな」 |
| ヒデ | 「ああ・・・」 |
とまあ、こんな感じの会話が交わされたような気がする。とにかく「トッティ」が残念そうにしていたので・・・。
こんな重要な場面が繰り広げられた、センサーサークル付近を尻目に、日本代表はホーム側で、AZZURRIはアウェー側でのピッチ練習を開始。
眼下には、最も近い位置にGKの「ブッフォン(JUVENTUS)」がいる。それに、さっきピッチに姿を現した「カンナバーロ」に「マルコ」。そしてそして、「アレックス”デルピエロ”(JUVENTES)」に「ピッポ”フィリッポ・インザーギ”(JUVENTUS)」までもが登場。これに「ネスタ(LAZIO)」と「ガットゥーゾ(MILAN)」、今季バルサに移籍してしまって、AZZURRI唯一の国外クラブ所属となった「ココ(BARCELONA)」が加わり、ほとんどベストな布陣。ただ、カテナチオの要である「マルディーニ(MILAN)」が怪我で不参加だったのは、とにかく残念。「アルべルティーニ(MILAN)」も不参加で、この二人がいれば、ミラニスタとしては最高だったのだが・・・。と、そういえば、直前の試合で怪我をした「トンマージ(ROMA)」も不参加だったな・・・。
日本代表の全選手の合計年俸から「ヒデ」の分を抜くと、アレックス「一人分の年俸・約9億5000万」にしかならない!という、まさに「ドリームチーム」の登場に、興奮を押さえきれないスタジアム。
AZZURRIは興奮の坩堝と化した埼玉2002の、厚別でいうところのアウェー側バックスタンドのタッチライン際でウォームアップを開始。対して日本代表はホーム側のピッチをかなり広めに使ってアップを続ける。
お互いに芝の感触を確かめるようにピッチ上を駆けるが、彼らの足元を注視すると、ものの見事に刈り揃えられたピッチのは芝は、選手のスパイクが完全に埋もれて隠れてしまいそうな程に長い。ただ、この時点では、このピッチがああもひどい状態になるとは想像もつか
なかったが・・・。
続いて両チームのスタメンが発表される。
と、ここでいきなりハプニング発生!なんとGKに「楢崎」ぢゃなく「ソガ」がコールされたのだ!事態を呑み込めないスタンドからどよめきが起こる。だが、「なんで?」という感情は無視されたままスタメン発表は続く。
AZZURRIの高速カウンターに対する最終ラインには、故障の「マツダ」に代わって「ツネ」がスタメンだった。続いてMFとなったところで、日本代表というかトルシエはやはり「ヒデ外し」を敢行。完全に意地になってるなぁ・・・と。まあこれは分かりきっていたことなので、さっさと気分を切り替えて、ここはオランダ帰りの「伸二」に注目だ。本人も「埼玉」という場所だけに、気合も乗ってるだろう。次は名門アーセナルに移籍した「イナ」。この数ヶ月でどれだけ成長したのかにも注目。そしてFWは「ヤナギと高原」のツートップ。この二人の動きがカテナチオに通用するのかにすべてが懸かる。僅かなチャンスをモノにできるかどうか。。。続いてサブの選手が次々と発表されるなか、悩める天才「俊輔」の名がなかなかコールされず、ホントにベンチ入りするのか?と心配になった矢先、なんと背番号「25」でやっとコールされた。いくらなんでも、という感じ。。。
AZZURRIのスタメンも発表になり、「トッティやアレックス」がコールされる度に歓声に包まれるスタジアム。ここってホントに日本のホーム?
ただ、この辺りから、両ゴール裏に陣取った日本代表TIFOSIの応援はかなり熱を帯び、スタジアムにかろうじて緊張感が漂い出したところでピッチ練習は終了。
ちょっとした間を置いて、選手入場へと雪崩れ込む訳だが、ここで恒例の「ウルトラニッポン・ダンマク」がホーム側に登場!どうりでUSの面々が見当たらない訳だ。「ウルトラ」は普段アウェイ側なのになんでかな?と思いつつ、双眼鏡でよ〜く探したら、ちらほらといましたね、USの面々が・・・。
そして両チームの選手がピッチに揃ったところで、国歌斉唱。
イタリア国歌に続いて、「君が代」となるわけだが、ここでなんと「工藤静香」が大歓声に包まれながら登場。出産後、公の前に姿を現すのは初とあって、気合が入った顔をしていたが、その「真紫」の衣装は、イタリア人にしてみれば不吉だから「大っキライな色(ナリちゃま情報)」で、ただの「勉強不足」か、はたまた狙ったうえでAZZURRIへの「嫌がらせ」だったのか?真相はいかに??
さあ、国歌斉唱も終わり、いよいよキックオフの時刻が迫る。
後編はこちら

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