
第41節 アルビレックス新潟戦
「ORANGE REVENGE」
「応援しないとかそういう意味では決してなくて、ピッチ練習の間に応援しない分を、試合開始と同時に吐き出して欲しい。」
前回のここ厚別で鳥栖に大勝したあと、続く川崎と大宮にはまたしても不甲斐ない試合内容で惨敗を喫し、
選手たちの気概が感じられないその戦いっぷりには正直、TIFOSIたちも辟易しているような空気がCURVAには漂っていた。
「俺達が応援してるのは選手個人じゃなく”札幌” というチーム。
選手がどうのこうのは関係なく、俺達はどんな事があってもこのチームを応援しなければならない。」
モチベーションの下がりまくった選手たちがこの先どうなるかは知ったこっちゃないが、
僕らが応援するのは札幌というチームである以上、その辺をもう一度よく考えてみる必要があるだろう。
『新潟から1,000人規模のTIFOSIが押し寄せる…』
試合前にはそんな噂がにわかに飛び交っていたが、蓋を開けてみれば『'00・浦和大集団』より数は少なそうだった。
ただ、それなりの人数がピッチ練習の段階から歌い跳ねまくる姿は、
思い出したくもない『8・2下越大虐殺』の光景を思い起こさせる。
しかも、その統率されたサポートに感銘を受けたのか、はたまた冷やかしなのかは不明だが、
新潟のTIFOSIたちが一曲歌い終わる度に、札幌CURVAの両サイドからは結構な拍手と歓声があがっていた。
で、これに気を良くしたのか、更に張り切ってサポートを続けるORANGE軍団。
札幌CURVAがサポートを停止中という事もあって、こっちはすっかりお客さんだ。
新潟のサポートは留まることを知らず、『BLUE HEARTSやUNICORN』の原曲を使ったアップテンポの曲が多いな…と思った矢先、
出ました!!ファビーニョの歌!!ドリフです。選曲のセンスに脱帽(笑)
でもって、この流れのまま試合に突入する訳だが、この日の体調は劣悪。
風邪からくるあまりの高熱で、前節・室蘭での試合は欠席。札幌の道内開催分で言えば実に4年ぶりの事だ。
まぁ、こんなふうに風邪とか引いちゃって参戦を欠席しちゃうのも、緊張感がないからでしょう(笑)
ただ、CURVAにきちゃった以上、それなりの覚悟は要する訳で、声が思うように出ない分、跳んじゃう訳ですよ。
手拍子なんかもいつも以上に張り切っちゃう訳ですよ。
と、試合の方はそんな思いを知ってか知らずか、なかなかの好ゲームの予感。
札幌の選手たちの動きがいつも以上に軽やかで、攻守の切り替えが早い。
はっきりいって、ここまで動ける選手たちを見たのは『いつ以来?』ってほど。
戦術がどうのとかシステムがどうのとかは関係なく、高いモチベーションでゲームに集中しているのがピッチから伝わってくる。
こうなると当然CURVAのテンションも上がる。やはりピッチでの選手の躍動感とCURVAの躍動感は密接にリンクしているのだ。
不思議なもので、こういったムードにスタジアムが包まれれば、先取点なんかも入っちゃったりする。
アンドラのGOALで狂喜乱舞のCURVAに対して、静まり返るORANGE軍団。
まさに『8・2』と同じ展開でゲームは滑り出した訳だが、J1昇格を狙う新潟も怒涛の反撃を開始。
札幌とは雲泥の差がある展開力で札幌ゴールに幾度となく迫りくるが、札幌のディフェンス陣が必死に防御ネットを張る。
まさに一進一退。ここまでの○ソゲームはなんだったんだ?と思いたくなるような豹変ぶりだ。
ただ、それでも新潟は30分に札幌の防御ネットを突き破る。
これで同点。今度はORANGE軍団が雄叫びを上げ、札幌のCURVAには深い影が射す。
だがまだ同点。今日の札幌ならここからでも互角の戦いに持ち込めるはずだ。
熱の篭もったサポートがCURVAから迸る。
こうなると怖いのは、よく判らん警告で既にカードを1枚貰っているアンドラだな…なんて思った矢先。
アンドラ退場!!どうやらシミュレーションだったようだが、ホントかよ!?
一気にテンションの落ちるCURVA。
鳥栖戦の再来を心のどこかで期待しつつも、かなり沈んだ空気に包まれたまま、前半終了。
ハーフタイムで幾分取り戻したテンションを最大限に発揮して後半に雪崩れ込む。
ここから『8・2下越大虐殺』の二の舞だけはゴメンだ!!
あの日ビッグスワンにいた同志たちはそう思っていたに違いない。
するとどうよ。綺麗なパスが岳也の足元収まり、岳也ときたらあまりにセンスのないフェイントからのシュートを新潟のディフェンダーにぶち当てる。
本来ならここで得点の芽は消えるはずだが、この新潟のディフェンダーの足に直撃したボールに不規則な回転が加わってる事を見抜いた今野が、
猛然とゴール前に詰めてくる。ボールは今野の読みどおり不規則なバウンドを見せ、新潟のキーパーとのちょうど真ん中に弾み込んだ。
これに素早く反応した今野だが、結果としてキーパーを引き倒す結果になってしまう。
ああ、惜しかった………といささかがっかりしたものの、主審はプレーオンのジェスチャー。
え”っ!?ってな感じで、今野は無人のゴールにボールを押し込むだけ。
で、札幌CURVAは当然大騒ぎ。ORANGE軍団は当然沈黙。
ここからの残り時間が長いこと長いこと。
新潟は次から次へとカードを切り、最後の反撃を挑んでくる。
ただ、見た目にはバランスが悪そうだ。札幌も巧くすればカウンターを奪えるかもしれない。
緊張した時間が続く。
『VAMOS!! VAMOS!!』も鳥栖戦のようなお気楽さはない。必死のサポートだ。
このまま逃げ切れれば首位から金星!!
という処まで追い詰めておきながら、最後の最後に同点弾を喰らっちゃうあたりは、昨シーズンとダブってしまったが、
最高にエキサイティングは試合だったんじゃないかと思う。
勝てはしなかったが、10人で首位の新潟相手にこれだけのパフォーマンスが披露できる札幌。
やはり選手の個人能力は高いんだろう。
つか『やれるんなら、やれよっ』(笑)
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