第31節 サンフレッチェ広島戦
「MARS

 今季最後のミッドウィークナイター。
 監督交代という劇薬はチームに混乱をもたらしただけなような気もするが、
 厚別でしかも相手が広島となれば、もう行くしかないでしょ。
 
 毎試合毎試合、猫の目のようにスタメンが入れ替わる札幌。
 システムも『3-5-2』なのか『4-4-2』でいくのか。
 『やる気のない奴は使わない』って事らしいが、この時期にきてシステムすら確立されてないチームってどうよ?と思う。
 で、この日はというと、どうやら『4-4-2』のようだ。
 上がったら戻ってこない岡田に注目(笑)
 開場直後はどうなる事かと心配になる程ガラガラなスタジアムだったが、スタメン発表が終わる頃にはCURVAはそこそこ埋まってきた。
 ただ、ここ数試合CURVAを支配し続けている『冷めた感じ』はもうどうにもならないようだ。
 広島サイドのCURVAに掲げられた痛烈なダンマクを見ていると、尚更そう感じさせられる。
 実質『もう終わってしまった…』という事なのだろう。
 それでもCURVAに集う以上、サポートを放棄する訳にはいかない。
 選手入場時にはドライアイスでテンションを揚げて、札幌の最期の意地に期待した。

 それでもやはり、この時期にきてのチームの完成度には天と地ほどの差があった。
 とにかくボールが繋がらない札幌をあざ笑うかのように、広島は速いテンポでボールを繋いでくる。
 札幌のCURVAが溜息をつく回数がどんどん増えていく。当然、イライラも募る。
 そして、文字通り『最後の砦』として踏ん張り続けた藤ヶ谷だったが、
 36分に右サイドを強襲され、キーパーとしては屈辱としか言いようのないニアサイドを貫かれた。
 『悔やみきれない』といった風に、ゴールネットを叩きつける藤ヶ谷。
 CURVAのテンションも一気に萎える。
 今の札幌に先制点を許してからの逆転劇を期待するほど、楽天的な気分にはなれない…といったところか。
 
 ハーフタイム。
 完全に夕闇に包まれた厚別のピッチを照明車の灯りが照らしだす。
 スタジアムに照明設備がなく、照明車に頼らざるを得ない厚別だが、スタンドとの明度差が逆にピッチを際立たせている。
 まさに厚別劇場。
 しかもこの日は、6万年ぶり地球に大接近している火星が、アウェイCURVAの左端から徐々に高度をあげてきた。
 最高のロケーション。
 次にこの場面が堪能できるのは6万年後…長生きしないと(笑)
 
 後半に突入するといきなり失点を喰らう札幌。
 最悪の展開だ。
 CURVAにも沈痛なムードが漂う。
 ただ、それ救う曽田のヘッドが炸裂!またしても曽田!!広島戦といえば曽田!!!
 広島よ、曽田の才能に恐怖するがいい(笑)
 曽田の一撃で俄然動きの良くなった札幌。右サイドからの岡田の強襲も迫力を増す。
 この流れで同点にまで持ち込みたかった。
 CURVAのサポートも最高潮だった。
 だが、ここから追いつけないのが今季の札幌の脆弱さ。
 終盤には酒井と新居の2枚代えを敢行するなど積極的な采配もあったが、たった5分では与えられた時間が短か過ぎる。
 ロスタイムに見せた意地の猛攻から奪ったコーナーキックでも、藤ヶ谷までゴール前に上がっているというのに、
 何故かショートコーナーを選択するチグハグぶり。
 言葉にならない悲鳴と怒号の中、試合終了の笛を聴いた。
 厚別のナイターで初めて経験する負けかもしれない。
 厚別神話もただの迷信に成り果ててしまったのたか…。
 
 試合後、CURVAに挨拶に来た選手たちの頭上に火星が輝いていた。
 火星は軍神マルスの星。そして赤い星。
 だが、札幌に勝利をもたらしてはくれなかった…。

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※右端画像で曽田が両手を合わせているちょうど頭上で輝くのが火星です。ある意味おもしろ画像(笑)

  

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