第27節 川崎フロンターレ戦
「SHOOTER

 記憶に残る試合…ってのが、たまにある。
 ただ、それがいつも『いい意味で』とは限らない。
 
 個人的な問題で申し訳ないが、新潟遠征からこっち、公私共になんだが忙しい日が続いたもんだから、
 ここ数年で最悪な部類に入るコンディションで迎えた川崎戦。
 ジョアンの後を受けた張監督の采配なんかが気になる試合ではあったが、ゲームに入っていくことすら難しそうな予感…。
 それでもCURVAにいる以上、ぶっ倒れない程度にヤルしかないなぁと覚悟は決めた。
 
 中盤の選手が余り気味って事で、システムを『3-5-2』に変更してきた張監督。
 3バックには『尽・川口・曽田』と、流れの中での攻撃的要素を完全に排除した布陣。
 これまでジョアンが貫いてきた『繋ぐサッカー』を捨てて、J2定番の『リアクションサッカー』への変貌である。
 さて、いかなるものか…なんて構えていたら、開始10分にアウグストの強烈なFKを喰らって失点。
 CURVAにはいきなりきな臭いムードが漂いだす。
 ここ数試合止まらない失点に苛立ちを隠せないようにも感じた。
 監督交代に伴うシステム変更で手探り状態な札幌だけに、序盤の失点はあまりにも痛い。
 このままズルズル行きそうな雰囲気がピッチから漂うが、それをぶっ飛ばすような景気の良さがこの日のCURVAからは感じられない。
 やはり、新潟での虐殺でCURVAは終戦モードに突入してしまったのだろうか?という想いがよぎる…。
 いや、あの日新潟に乗り込んだTIFOSIならまだしも、あの日あの場所にいなかったTIFOSIたちにすれば、
 まだ終戦モードに突入するのは早すぎる…はずだ。
 そんな、どうにもに曖昧なテンションを放つCURVAに喝を入れる為か、前半28分、アンドラが個人技を活かして川崎のゴールネットを豪快に揺らした。
 これで辛うじて息を吹き返した札幌CURVA。
 もしこのゴールがなかったら、このままズブズブで終わってしまいそうな雰囲気だっただけに、まさに救われた一撃だった。
 まだ、時間は充分ある…。
 そう言い聞かせながら、なかなか熱の篭もったサポートが展開されたが、ピッチ上の選手達はあまりに慎重だ。
 システムが馴染まない面がそうさせたのは理解できるが、多少のリスクは承知で攻めないとどうにもならない。
 慎重…というより、臆病という表現が正しいのかもしれない。
 
 後半に突入しても、札幌の攻撃に勢いはない。
 基本的には、5枚に増えた中盤の構成力を活かしたサッカーがしたいのだろうが、とにかくパスが繋がらない。
 まるでシーズンインに戻ってしまったような有様だ。新加入のウリダも完全に消えてしまっている。
 CURVAもイライラしながらサポートを送り続ける。
 それでもまだ『1−1』の同点。どんな泥臭くてもいいから、もう1点獲って勝ってみろ!そんな感じだった。
 …と、ゲームも終盤に差し掛かってきた頃、それこそ個人的な問題で申し訳ないが、CURVAで無理して飛びまくってたら背中が痛くなってきた。
 激痛…とまではいかないが、後ろを振り返る(腰を捻って振り返る)と、なんとも形容し難い痛みが走る状態。
 『こりゃマズイ』ってんで、とりあえず飛ぶのは自重したが、なんかクラクラしながらのサポートだった(笑)
 
 膠着状態のまま、ゲームは流れていった。
 中尾に代わって、久々に西田が投入されてみたりしたが、攻撃にアクセントをつけるには至らない。
 終盤には岳也→新居の交代で最期の勝負にでたが、これが『あのプレー』を呼ぶ布石になった。
 CURVAのサポートも空しく、試合終了の時が迫ってくる。
 『引き分けか…』
 誰もがギリギリの妥協案として引き分けを選択しはじめたロスタイム。
 砂川から絶妙なスルーパスが川崎ゴールを襲う。反応したのは新居。
 この年に何本あるか…って程、完璧なスルーパスを新居はゴール前に持ち込む。
 そのままゴールキーパーと1対1の状況に持ち込み、川崎CURVAが凍りつくのがこっちからでも分かるほど、ストライカーとして最高の舞台が整った。
 焦った川崎のゴールキーパーは我慢しきれずにヤマを張って左に飛んだ。
 新居からすりゃ最高にオイシイ場面だ。新居はその動きを見切りながら無人のゴールに蹴りこむだけで、この日のヒーローになれる。
 しかも展開のおいしさ故に、しばらくは語り継がれるようなゴールになるだろう。
 新居の放ったシュートが、それこそ無人のゴールに吸い込まれていく
 「もらったーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
 歓喜の絶叫がCURVAを包んだ次の瞬間……ガコッ!(←音は歓声に掻き消されて聞こえなかったが)と右のゴールポストにボールが直撃するシーンが!
 愕然とする札幌のCURVA。まさに崩れ落ちるそれとは対照的に、川崎のCURVAは勝ったかのような大騒ぎ。
 あまりに劇的で、あまりに無残な幕切れ。
 サッカーというスポーツは得点までに敵味方双方の様々な人間が関与し、『コイツが!』とか『コイツのせいで!』っていうのが少なかったりする。
 が、今回だけは敢えて言わせて貰いたい、あくまで彼の精神的成長を願いながら。
 
 
『決めろよ!!アライ!!!罰金もんだろありゃ!!!!」
 
 で、管理人は翌日から闘病生活に入るのであった(笑)
 あと、伝統の?川崎戦って事で、試合前の風船パフォーマンスにご協力頂いたTIFOSIの皆様、ありがとうございました。

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