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2ndステージ第8節 FC東京戦
Missing Link
  

 サポーターは何の為にCURVAに集い、誰の為にサポートを送るのか。
 選手は何の為にピッチを駆け、誰の為にフットボールをするのか。
 答えは簡単。
 自分の為だ。
 こう書くと、サポーターは自己満足の為に応援を繰り広げ、選たち手は自らのキャリアと野心の為にフットボールをしている・・・となる。
 究極の部分では確かにそうかもしれないが、これには大事なものが欠けている。
 サポーターは選手の為にサポートを繰り広げ、選手はその声に勝利をもって応えようとする。
 暗黙の了解・・・つまり「絆」だ。
 この「絆」なくして、札幌は「ありえない」。
 そう信じてここまでやってきたし、これからもそうあり続けるだろうと信じて疑わなかった。
 だが、森羅万象に於いて絶対という言葉が存在しないのと同様、この「絆」も絶対的なものではなかったようだ。
 途切れることのない「絆」が途切れる時・・・そこにあったのは「狂気」だった。

画像集に移動。 試合開始から僅か7分。アマラオにあっさりと先制弾を撃ち込まれ、同18分、ケリーに成す術なく追加点を奪われた。
 厚別なら・・・を最後の望みの綱にスタジアムに集まったTIFOSIたちをあざ笑うかのような失点劇に、CURVAはもとよりスタジアムの空気が一変する。
 それまで我慢に我慢を重ねてきた鬱憤が爆発したかのように、騒然となるCURVA。
 汚い野次や罵声が飛び交い、とてもまともにサポートできる状態ではない。
 海外のCURVAではTIFOSI同士が乱闘騒ぎを起こす事がままあるが、きっとCURVAがこんな感じの時、どこかで着いた火種が一気に爆発するんだろうと思った。
 一触即発とはいかないまでも、この時点で札幌のCURVAは事実上崩壊していたといっていい。
 前半終了直後には、あまりにボールをキープできていない状況に業を煮やしたCURVAから自然発生的に「ジャディウソンッ!」 の連続コールが沸き起こり、それに気を良くしたのか、当のジャジはトレーニングウェアを脱ぎ去り猛然とアップを開始。
 気がつくと、ピッチ上から消えていた。どうやら後半から投入らしい。
 後半開始。
 札幌は意地を見せてくれると誰もが信じたことだろう。
 だが、後半に入っても、札幌は気力のないプレーに終始。得点の匂いはおろか、得点を奪おうという気迫も感じられない。
 前半以上に野次も罵声も鋭くなる。サポートを凌駕してしまいそうだ。
 なにをやってんだっ!
 そう何度口にしただろう。
 個人的には、前節の清水戦で最悪なゲームをわざわざ日本平まで遠征して見せつけられた恨みは、厚別で晴らしてもらえるものだと信じていただけに、苛立ちも頂点に達しつつあった。
 中盤にジャジが入ろうと、まったく改善されない攻撃陣。
 動かないベンチ。走らない選手たち。
 その不甲斐ない戦いぶりに、CURVAの苛立ちが臨界に近づいていくのがハッキリとわかる。野次や罵声と純粋なサポートのパワーバランスも狂ってきた。
 そして後半の20分過ぎ、遂にその時はきた。
 きっかけはケリーの2点目だった。
 その瞬間、大事な何かが壊れた。
 失点への怒りすら沸いてこない、混濁する意識。
 続け様に4失点目を喰らい、完全に崩壊したCURVA。
 野次と罵声と声援が一緒くたになった「狂気のサポート」が始まった。
 試合の流れなどお構いなし。ただ応援したいからする・・・というより、ただの鬱憤晴らしのようなものだ。
 歌いたい歌を唄い。やりたいようにやるだけ。
 こんな状況なんだから「応援ボイコット」ぐらいしても良かったのでは?と思った人もいるだろう。どんな状況であれ「最後まで応援しろ!」と思った人もいるかもしれない。
 ただ、残念ながら、CURVAで応援しているのは普通の人間である。
 高ぶった感情に流されることもある。
 常に同じレベルのサポートを要求するのであれば、サポートを録音したCDを場内のスピーカーから流せばいい。
 これは、磐田戦で強く感じたことなのだが、最高のサポートはピッチ上の選手たちが最高のプレーをして初めて実現するものなのだ。
 ピッチ上の選手たちのひたむきな姿からCURVAは力を貰い、CURVAをそれを何倍にもしてピッチ上の選手たちに返す。
 これが選手とサポーターの絆だ。
 それが途切れてしまったのだから、こうなってしまっただけのことである。
 本来あってはいけないことだか、これが現実だ。
 あの「狂気のサポート」は「応援ボイコット」と同義だった。
 はたから見れば、最後までサポートしてたように見えたかもしれないが、実のところはサポートなどしていない。
 やりたいようにやっただけ。騒ぎたいように騒いだだけだった。
 だから試合後。速攻のダンマク撤収となったのだ。。。
 
画像集に移動。 間違いなく史上最悪の試合だった。
 それでも、ストレスを感じる事はなかった。
 好きなように騒いだのだから、ストレスなど感じようはずもない。
 キリキリと胃が傷むような事もない。
 僕らはCURVAに修行をしに行っているわけではない。楽しいからそこにいるのだが、今季は結果として修行のような試合が続いた。
 だからといって、それが嫌いなわけではない。
 札幌というプロビンチャを応援しているのだから、それなりの覚悟はできている。
 だが、今日のような試合は願い下げだ。
 札幌の選手たちも、試合後の拍手の少なさ(拍手してるTIFOSIも少なからずいた。一体何に対して拍手をしたのだろう・・・謎)と、容赦ない罵声から何かを感じ取って欲しい。
 試合中のサポートが自分たちを向いていなかった事に気づいて欲しい。
 
 札幌の最後の意地を見せてくれ! 

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