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2ndステージ第3節 ヴィッセル神戸戦
「RESCUE US」
まがりなりにも30年生きてくれば色々とあるもので、神戸戦の10日ほど前に「かなり」の出来事に遭遇した。
これ以上ないという「無気力」に陥り、その週末にこのゲームが組まれていたら、おそらくは参戦を見合わせていたことだろう。。。
ということで、ようやくもって参戦した今回の神戸戦。
超レアな、アウェイCURVAからの観戦日記だったりする。。。
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スタジアム到着が試合開始の1時間前という、これまでに類を見ない重役出勤である。
それでも、アウェイCURVAは閑散としていた。
ビアンコ・ネロの軍団も両手の指で足りるほどしか来札していないし、メイン・バックの両スタンドは更に悲惨な状態で、チームの成績不振が観客動員の低迷に直結している現実を改めて見せつけられた。
ただ、ホームCURVAだけは別世界。一見して空席が見あたらない。札幌TIFOSI恐るべし!といったところか。
ピッチ練習が始まる頃には威勢のいいサポートも開始され、大小の赤黒旗が打ち振られるCURVAはなかなかに壮観である。
だが、ホームCURVAの全体的な雰囲気として、前節の京都戦でまたしても後半ロスタイムに決勝点を奪われ、いまだ反撃のきっかけを掴めないでいる札幌にとって、この日の神戸戦は「どんなことがあろうと落とせない」重要な試合だ!という悲壮感と緊迫感はそれほど感じられなかった。確かに、CURVAの一角からはそういった気配をギンギンに感じることはできるのだが、昨季まで在籍したBANの名がコールされると「拍手」が沸き起こってしまうのが札幌のCURVAの現実。
年間総合勝ち点「最下位対決」にして、現在の勝ち点差「5」。今日神戸に負けると、その差が「8」となり、J1陥落がより現実なものとなる「LIVE
or DIE」な状況で、相手のエースに拍手を送ってしまうという緊迫感のなさに唖然としてしまった。。。
さて、アウェイCURVAにいると、否応なしにテンションが上がるということもなく、静かに試合開始である。
かつて潤沢な資金を背景に「KAZU・ラモス・松永」らを掻き集め「オフト・ジャパン」を作った京都のように、「KAZU・城・岡野・望月・平野」らを掻き集め「加茂・ジャパン」を作り上げた神戸自慢のタレント軍団だが、この日スタメンに名を連ねたのは平野だけだ。これは、このチームが前述の京都同様、チームとして機能しなかった事を物語るのだが、そんなチームと一進一退の攻防を繰り広げてしまうのが今の札幌。
1stステージの神戸戦。イバンチェ新体制の船出としてアウェーで行われた試合では、内容で圧倒して試合に負けたという悔しいものだったが、この日は内容で負けようとも、試合には絶対に勝たなければいけないというのに、どうも動きが鈍いのだ。
そんな中、ひとり気を吐く今野は積極的なインターセプトから前線にセンスのあるボールを供給し、札幌の攻撃で「唯一」得点の匂いがするプレーを演出するのだが、この日スリートップの積極布陣を敷いてきたFW陣がどうもしっくりこない。
次第に岳也とバッキーが前線に残り、オグがトップ下まで下がるようになってしまったのだが、オールスター後、調子を上げてきたオグをゴールから遠ざけることになってしまったのは、得策とはいえなかったように思う。
ボランチのBIJUと森下にはパスセンスが皆無なだけに、キープ力のあるオグが下がるのは苦肉の策なんだろうが、それならいっその事、今野をトップ下で使った方がチャンスの回数が増えそうな気がする。とにかく、札幌で最もパスセンスのある今野は最終ラインに置いておくべきではでない!
このなんとももどかしい札幌の攻撃をなんとか鼓舞しようと必死のサポートを繰り広げるCURVAだが、最中心部こそ熱いパッションを放っているものの、左右のSA・SBに向かうにつれ、TIFOSIの温度差が鮮明になっていく。SA・SBに金網に隣接したブロックに関しては、全員座ったままだ。ちょっと寂しい光景だったりする。。。
こういった、普段CURVAの中心部に定住していると絶対にお目にかかれない光景が次々と飛び込んでくる。
ただ、このチーム状況にして、このていたらくな試合。そして、この寂しい観客数で、圧倒的なホームの雰囲気を演出しろ!というのが間違っているのかもしれない。
見た限り、USらを中心としたサポート集団から必死さは伝わったきたし、声もそれなりに出てるように思えた。
「こんなもんじゃない!」というのは十分承知してるつもりだが、正直今はこれが精一杯なんだろうな・・・と感じた。
中でやっていたら、まったく別の感覚なんだろうけど。。。
試合の方はというと、前半35分。なんだか、うすらデカイ外国人にFKをうまくスラされて先制点を献上し、前半はなすすべなく終了。
後半の立ち上がり、西田→酒井というありきたりな交代で流れを引き戻そうとするが、その直後、完膚なきまでに最終ラインを崩されて2点目を許してしまう。
先制しながらも追いつかれるという試合が続いていた札幌にとって、ここしばらくなかった展開。
CURVAのサポートも一気にトーンダウン。早くも敗戦ムードが漂いはじめる。
ベンチは最後の手段として、オグ→曽田を敢行。最近、精彩を欠くプレーが続く曽田の投入にどよめくドーム。かつてここまでヒール扱いされた選手がいただろうか?
だが、その曽田。
交代直後にJ初ゴールとなるミドルシュートを叩き込み、1点差。大きな仕事をやってのけた。
これで息を吹き返したCURVAは猛然とサポートを再開。それまで静かだったTIFOSIたちも、負けは許されない!という事を思い出したのだろうか。遅れ馳せながら、CURVAを熱気が包んでいく。
札幌の選手たちの動きも俄然良くなる。ただ、悲しいかな、前述のとおりボランチのBIJUと森下がセンスのないパスを連発。攻撃の流れを掴むことができない。それならと、曽田の頭めがけたロングフィードが最終ラインから何度となく放り込まれるが、当てるのがやっとの状態ではくさびになる事もできず、シジと土屋のピッカリコンビに抑え込まれてしまう。
そうこうしているうちに、今度は最終ラインまでジリジリと後退をはじめ、前線との距離が益々長くなる。
こうなると、当然のことながら神戸に中盤を支配されることになり、途中出場の望月から右サイドを香車のように突進する野人・岡野へ鋭いパスが供給される。なんど危ない場面を作られたことか。。。
残り15分になったところで、バッキー→和波を投入し、開きすぎた中盤のテコ入れを図ったが、時すでに遅し。札幌にはもう、1点を返す戦術も気迫も残ってはいなかった。
残留争いの直接のライバルに惨敗。
この敗戦の意味はとてつもなく大きい。
試合後、CURVAに挨拶に向かった選手たちを出迎えるまばらな拍手と札幌コール。
アウェイCURVAからは選手たちの背中を見つめることになるのだが、彼らの背中から「怒りに打ち震える」といった熱いものを感じることはできず、そこにあったのは、憔悴しきった敗残兵のごとき小さな背中が途方に暮れている、もの悲しい姿だった。。。
一歩一歩、J2への階段を降りていく札幌。
もう誰も止めることはできないのか。
CURVAで声を嗄らしているTIFOSIの願いは届かないのだろうか。
そして、静かにイバンチェは去っていった。
残された時間はあまりに少ない。
監督解任という劇薬に手を伸ばしたフロントの決断。
果たして、札幌は再び立ち上がる事ができるのだろうか。
僕らは最期の一瞬まで、サポートを続けるだけだ。。。
追記:この試合後、微力ながら共同運営に参加させて頂いている「Web-Atsubetsu」の皆さんとの顔あわせを兼ねた宴席があった。
こんな試合を見せつけられた後だけに、愚痴大会になるのでは?と思っていたが、なかなかどうして、一本筋が通ったTIFOSIの皆さん。
そんな心配は杞憂に終わった。
CURVA以外を主戦場にするTIFOSIの皆さんもいて、そこから見えるCURVA。そこから感じるCURVA。いろいろと参考になった。
無理してでも参加して良かったなぁ・・・とつくづく思ったのであった。

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