〜観戦日記2001〜
2ndステージ 第2節 8月18日 FC東京戦
「醒めない悪夢・・・」
2ndステージが開幕し、その初戦をアウェーで鹿島と戦ったコンサは、2ndステージの最重要課題であるセットプレーから「2失点」を喫し、あえなく敗戦。どちらかといえば試合のペースを握っていただけに、直接FKとCKからのこぼれダマを押し込まれるというかたちでの敗戦は、非常に悔やまれる。2ndステージは、とにかくこのセットプレーがらみの失点を減らさない事には、1stステージ後半で味わった「勝ちきれない試合」を減らすことが出来ないだろう。流れの中からの失点だけを見れば、コンサはJ1の中でも屈指のディフェンス力を誇っている。セットプレーからの失点さえ封じれば、大量失点はありえない!そう信じていた。この試合が終わるまでは・・・。
2ndステージのホーム開幕の舞台は、7/21横浜Fマリ戦に続き、札幌ドームで迎えた。ただ、前回のFマリ戦時のチケット騒動はすっかりなりを潜め、試合日直前となっても1万枚近いチケットが売れ残っているといった情報が流れていた。前回のFマリ戦時にチケットを入手できなかった人が、今回は「待ってました!」とばかりにドームにやって来ると思っていたのだが、ちょっと肩透かしを食らった感じ。これはつまり、前回のFマリ戦時に掛けつけた「コンサ初観戦組」の皆さんの中からは、リピーターがそれほど発生しなかったということなのだろうか・・・。
そんなことを考えながら、試合当日の朝、いつものようにドームに出撃。ドームでは徹夜自粛の流れがあるから、体力的には随分と楽である。ただ、何故試合の日はいつもこう天気がいいのだろう?それはそれで、もの凄くありがたい事なんだけど、ちょっと「天気良すぎ」かなと。ナイターだったFマリ戦ほど待ち時間が長かったわけではないのだが、それでも真夏の太陽は、試合まで温存しておきたい体力を容赦なく奪い、Tシャツからのぞく腕だけを、真っ赤に染める。そして、ドームの中は「冷房天国」だという事実は、開場待ちするサポたちを更にイライラさせてしまう・・・。
やがて時計は12時を回り、開場の時刻が迫る。前回のFマリ戦時の開場時に起こった大混乱を思いだし、少々不安を感じたが、開場時刻直前に列の先頭が動き出したところで、前回と手順が違うことに気付く。前回は「手荷物検査」を終えてから、入場ゲート前まで進んだが、今回は「手荷物検査」が入場と同時になった。これにより、「開場した!」と勘違いした後方のサポが闇雲に突進してくる危険がなくなった。入場ゲートまでの流れもフェンスでしっかり「仕切られ」、入場自体もかなりスムーズになっている。前回の大混乱は開場を待つサポが「異常」に興奮していたという側面もあるが、それを差し引いても、今回の入場方法の改善は良い方向に向ったのではと思う。それほど、安全な感じがする開場時だった。
開場も無事に終え、この日はケンタ(ドームはちょっと割高です)で昼食を済ませた。さすがにゴール裏は、かなりの勢いで埋まっていったが、その他の席には空席が目立ち、サポの出足も鈍く感じられた。前回の、開場直後からあった異常な熱気と興奮がまったく感じられない。妙にだら〜っとした空気が流れていたように思う。ドームに慣れてしまったのか?はたまた、相手が「燃える!」に価しないと感じていたのだろうか?この日のTV中継のレポーターとして、TBS「SUPER SOCCER」でお馴染みの白石美帆ちゃんがピッチに登場しようものなら、やんやの歓声があがり僕自身も慌てて双眼鏡で見てみたが、これがまた「強烈」にかわいかった♪やっぱり、TVって多少太って映るんだなと妙に納得する始末・・・(反省)。続いてこの日の解説者、我がコンサOB「アジアの大砲」高木琢也も登場。一番近いコーナースポット付近では「たか〜ぎ・たくや!」コールが自然と起こり、満面の笑顔でそれに応える高木さん。彼がピンでTVの解説をした試合は不思議と負けなし(い〜ちゃん情報)らしく、この際担げる縁起はなんでもいいから担いじゃえ!って感じだった。
これらの風景は文面からも多少伝わるかと思いますが、ほんとに「のどか」なものでした。これから、ホントに試合があるのか?と思ってしまうほど。コンサの台所事情が「火の車」と化しているのとは、あまりにもかけ離れていたと言っていい。この緊張感の欠片もない有り様は、大きな「ツケ」となって、試合できっちりと払わされることになる・・・。
さて、いつものことだがドームは試合開始まで3時間もある為、腹ごしらえが終わってしまうと、時間を持て余してしまう。前回はユースの試合が前座に組まれていたからそうでもなかったが、今回は何もない。上記の美帆ちゃん&高木さんも別に何かしてくれるわけでもない。ただ、この日は「道新サンクスマッチ」ということで、北海道新聞社が製作したVTRが何度か大型ビジョンで流されたのだが、これは良かった!選手たちの躍動感溢れるプレーシーンやサポーターの熱狂ぶり、更にはCVSやすいか隊を始めとする裏方スタッフの活躍などが、アップテンポなリズムに載って映し出される。VTRが終わるたび、スタンドからは大きな拍手と歓声があがっていた。このVTR、発売されないかなと願う。
そんなだらりとした時間でも確実に時は流れ、いよいよ両選手がピッチに姿を現した。
この頃になるとさすがにゴール裏には緊張感が漂いだすが、なぜか「余裕あり」な空気がドーム全体を包んでいたような気がする。
さあ、ここで問題なのが、コンサのスタメン発表である。この試合は不動のCBナツが怪我で出場を回避しており、その代役を誰が務めるのかに注目が集まっていたのだが、結果は新聞報道にもあったとうり「今野」だった・・・。これには正直驚かされた。僕は練習を直に見た訳ではないから、今野がどれだけCBとしての素質があるかなど到底分かる筈もないが、素人考えでは「ボランチ」が本職の、ましてや「ルーキー」をCBに起用するというのは、「大バクチ」としか考えようがない。昨季からの流れではナツ不在時には「先生」を一貫してCBに起用してきた。1st第7節の清水戦では「5失点」という大敗を喫したものの、そのスタンスは変わらないと思っていたのだが、今回の今野起用はその大敗の「ツケ」だったのだろうか・・・。
「大バクチ」というのは、行き詰まったチーム状態を打破するにはある意味有効なのだが、それが失敗に終わった場合はそれなりの「シッペ返し」が待っているリスキーな戦略である。そして今回の場合、それは最悪の形となってコンサに降り掛かってきた。
試合開始の笛が鳴り、前回のFマリ戦が嘘のように序盤から攻勢をかけるコンサ攻撃陣。それが吉と出て、開始から僅か4分。左サイドをえぐるようにゴール前に突進したヤマを、それに慌てたFCのDFが倒してPKを奪取。これを俺王がいつものように「助走なしキック」で冷静に決めて先制。あまりに早い先制点に大騒ぎとなるドーム。ただ、それも長くは続かない。その僅か6分後、右サイドを切り裂いてきたFCのユッキーがゴール前にグラウンダーのセンタリングを上げる。ここでいきなり、今野CB起用が裏目に・・・。明らかな連携不足というか信頼関係不足で、ゴール前には今野がフリーでカバーしているのにも拘わらず、森が中途半端な態勢のままクリアにいき、ボールはその足にキレイに当たってオウンゴール。しかも僕らの目の前、ホーム側ゴールでという衝撃的なシーン。
「うそだろ・・・」
一瞬言葉をなくすゴール裏。しかし、悲劇はまだ続く。
前半27分。今度は右サイドをケリーにえぐられ、ゴール前にセンタリングがあがる。この時点でゴール前にコンサDF陣は皆無。明らかに右サイドに「引っぱり出されて」いたために、そのカバーに入っていたのは和波だったのだが、センタリングを「予期していない」不充分な態勢だったため、そのセンタリングが和波の胸にあたり、またしても「2点目」となるオウンゴール。これは効いた・・・。1試合で「2」オウンゴールなど、ほとんど聞いたことが無いのに、それが目の前で起こるという「悪夢」としか言いようのない事実。労せずしてFCに逆転を許し、一気にトーンが落ち始めるコンサコール。しかし、悪夢は終わらない。
前半42分。ゴール前にふわりとあがったセンタリング。これに競ったのは健作とアマラオ。二人は空中で接触し、もんどりうって落下。直後、アマラオはモットラム主審になにごとかアピールし、高らかに笛が鳴る。そして主審が指差したのは、PKスポット。健作のハンド!という判定らしい。「冗談じゃない!」と猛抗議する健作をはじめとするコンサの選手達。しかし、悲しいかな判定が覆ることはなく、アマラオに決められ「3」失点。このプレーはすごく微妙だと思うが、ハンド!と取られてもおかしくないプレー(頭付近に手を上げる)をした健作の単純なミスだと諦めざるを得ないだろう・・・。
勝負ごとに「たら・れば」は禁句なのだが、このように今野をCBに起用したことは結果として最悪なものになってしまった。途中、森とポジションチェンジをしていたが、それならそれで最初からそうした方が良かったのではないかとも思う。また、のの不在というのも響いていたと思うし、とにかく今野にしてみれば、選手として最も辛酸を舐めさせられた試合になったことだろう。控えのディフェンダー(特に先生)たちにしてみれば、単純におもしろくなかっただろうし、彼らの今後のモチベーション維持にも多少なりとも影響を与えてしまったのでは、という不安も募る・・・。
こうして悪夢のような前半は終了した。しかし、悪夢は最期まで醒めることはなかった・・・。
後半が始まり、2点のビハインドを背負いながら猛然と攻撃を仕掛けるコンサ。しかもそれは、開始僅か2分で実を結ぶ。ホーム側ゴール前で得た直接FKのチャンスで、俺王の見事な弾道のシュートがゴールに突き刺さり、あっという間に1点差!これで一気にやる気を取り戻したゴール裏のサポートも最高潮へ達する。さあ、もう一点!という気運が高まり、ピッチ上のコンサ戦士たちも果敢にFCゴールを目指した。圧倒的にボールを支配し、ゴールの匂いがプンプンする時間が続いたが、それも長くは続かなかった。
後半11分。ゴール前でのチェックが甘く、アマラオに与えた一瞬のシュートチャンスを豪快なミドルで決められ「4」失点。再び2点差・・・。これから!という時間帯だっただけに、この失点はあまりにも痛かった。致命的とは言わないまでも、この失点でDF陣の集中力がほとんど切れてしまったのは明らかだったし、ゴール裏の落胆ぶりも尋常ではなかった。
しかも、それに「トドメ」を刺したのが、後半21分の文丈のヘディングシュートであり、これでドームは完全に敗戦ムードに包まれてしまった・・・。この敗戦でなにが悔しかったって、「5」失点したのは勿論だが、それ以上に「5」失点した段階で席を立ってしまったサポがいたことだ。確かにお金を払って見に来ている以上、どんな行動にでようとそれは自由なのだが、せめて試合終了の笛が鳴るまではコンサを応援して欲しかった。勝負ごとは諦めた時点で「試合終了」なのである。だからゴール裏中心部、僕らのいたUSのブロックは最期まで必死に応援した。5点目を決められた瞬間には、開き直ったのか、逆に凄い「まとまり」を感じた。それまで以上に声を出し、それまで以上に跳んだ。そうでもしないと、「負ける」という恐怖に飲み込まれそうだった、というのもあるのだろうが、とにかく必死だった。
それでも悲しいかな、ゴール裏には「絶望」という名の空気が充満し、腕を組んで試合を眺めている人、ひたすらヤジを飛ばす人、熱烈サポーターゾーンにいながら座り込んでしまう人・・・。
「俺達が一緒に落ち込んでてどうすんだ!声を出せ!」と必死に煽るUSメンバーの掛け声も、もうどうにもならないといった空気に空しく飲み込まれてしまう・・・。
こうなった時、僕らがすべき事はなんだろう?ここ(ゴール裏)にいる意味ってなんだろう?
最期の最期まで絶対諦めず、応援し続けること。ではないのか・・・。試合前、そして試合開始直後、誰もがコンサの勝利を信じていただろう。その気持ちを最期まで信じること。それがぼくらに出来る「たった一つ」のことだと僕は信じている。
もし、あの5点目が決まったあとでも、ドームに集ったサポ全員がコンサの勝利を信じてくれたなら、あと「25分」あったあの状況のなかで、きっと違った展開が見られたと思う。選手の気持ちは5失点してことで「萎えて」いた。それでも、僕たちの応援POWERがあれば、「もう一度!」と思ってもらえたと信じている。
だから、どんなにがんばって応援しても、どうにもならない状況がすごく歯痒かったし、悔しかった。そしてなんといっても悲しかった・・・。
試合はこのまま「2−5」で幕を閉じた。
この後選手たちがスタンド前に挨拶にきたのだが、その苦虫を噛み潰したような表情がこの試合の全てを物語っていた。
某BBSや某MLで「ブーイング論争」が起こっていたようだが、僕の個人的な考え方は「好きなようにすればいい」と思う。ブーイングするのは「叱咤」という意味での愛情表現だと思うし、しないで拍手を贈るのも「溺愛」という意味での愛情表現だと思う。ブーイングに発奮する選手もいれば、拍手に対して「こんなに応援してもらってるのに!」と発奮する選手もいるだろう。そういった意味では、どちらも「必要」なのではと思う。ちなみに僕の場合、負け試合は基本的にブーイングも拍手もしない。選手自身が負けた事を一番悔やんでいると思うし、試合に負けた選手の顔を見たら実際にはなんて声をかけたらいいか「わからない」からだ。だから、黙っている。それが無言のプレッシャーとなって選手の発奮材料となってくれればそれが一番ありがたいのだが・・・。
この試合は「惨敗」に終わったが、こういった試合だったからこそ、学ばなければいけない事がたくさんわかったような気がする。2ndステージは連敗スタートとなってしまったが、負けたら次に勝てばいい。それだけだ。
J1は甘くない!というのが身に染みて分かってきたし、これからは今まで以上にコンサをサポートしていかなければ!という決意も新たにした。次の福岡戦はドームを離れ「聖地」厚別に戦いの舞台が移る。
ここから新たな一歩を踏み出そう!選手たちと一緒に!

「野本貴金属加工所はコンサドーレ札幌のサポートシップ・スポンサーです」
このサイトは、野本貴金属加工所こと[NOMOKIKI]が製作・運営しています。
また、このサイトにあるすべての画像と文章の無断転写・転載はご遠慮下さい。
All Rights Reserved. Thank you.