〜観戦日記2001〜
第4節 4月7日 東京ベルディ1969戦
「We are Revenger」
1998シーズン以来の、Jトップリーグ挑戦。
俺たちはあの屈辱を忘れない。そう、俺たちはRevenger(復讐者)だ。

遂にやってきた。本道開幕。
ここまで、我がコンサは2勝1敗の3位と、誰もが予想しなかった(いい意味で)成績で、この日を迎えた。
ただ、4日に行なわれたナビスコカップの大分戦でまさかの惨敗。しかも、鉄人・ミルの長期離脱とビジュの出場停止のおまけつき。高まる期待をよそに、大きな不安要素を抱えての本道開幕でもあった。
この日、さすがに興奮して寝つきが悪く、なんとか寝たのが2時過ぎ。起きたのは6時で、7時半には家を出た。
最高の天気の下、我がOSCを召集すべく、事務局長おりりん宅へ到着するが、おりりんは数日前から原因不明の高熱に襲われており、涙の参戦断念。結局、僕と奥さんのさくたんとくっちゃんの3人で入江に出撃。
高速を南へひた走り、入江に到着したのが9時半頃。駐車場の車の多さにちょっと驚きながらB自由ゲートへ向うと、ここにも既に結構な列が伸びていた。とりあえず、入江に沿って伸びたサポーターの列の最後尾に並び、腰を降ろす。ややすると、この列が主催者側の要請で、ゲート前に移動。そして、この列の後ろに、再び入江に沿った列が出来た筈だった。
ところが、僕らが並んでいたゲート前の列が、あとから出来た入江に沿った列よりも「うしろ」だと勘違いした主催者側が、僕らの列を入江に沿った列の「うしろ」に移動させようとして、当然ながらサポーターと衝突。
「ふざけんな!」、「違うだろっ!」と怒号が飛び交い、和やかだった雰囲気が一転、険悪なものに・・・。
直後、数名のサポーターが主催者側に事情を説明し、「勘違い」だと気づいた主催者側がサポーターに「謝罪する」という形でこの場は収まったが、なんとも単純な不手際に、あちこちから不満の声が漏れていた。
列に並んで1時間が過ぎる頃、サポーターバスが到着。50人乗りが5台だから、250人の大部隊だ。入江の周囲があっという間に賑やかになる。去年同様、「必勝勝つ弁」を買い求める長蛇の列も健在で、今シーズンの新製品を並べたグッズショップもなかなかの盛況ぶり。入り江の周囲が賑やかになればなるほど、至るところで、今シーズンの幕開けを待ちに待っていたサポーター同士の再会があり、今シーズンの健闘を誓いあっていた。
さすがにじっとしているだけでは、入江の潮風で体が冷えてきたな、と感じ始めた12時15分前。入江の真っ青な空にどどんっ!と花火が打ち上げられた。予定開場時間を15分繰り上げての開場だ。
入場口では来年に迫ったW杯の「サポーター枠」チケットの応募の為、念入りにチケットがもぎられ、いつものような「押すな押すな!」の大混雑とは程遠い、ゆったりとしたものだった。

さあ、チケットをもぎってもらい、とにもかくにもゴール裏へと突進。そこには、USがゲート旗で確保したスペースが広がり、佐藤君が拡声器で「感じ悪く場所を取っている訳ではないので、中に入ってきたい人がいたら、ゲート旗をどかして、どんどん中に入ってきて下さい」と声を掛けている。僕らもそのお言葉に甘える様に、USのブロック(赤黒のたすきの中)にどっかと陣取り、ひとまず腹ごしらえ。入江のB自由は芝生で、しかも結構傾斜がキツイから、何をするにもひと苦労。素早く腹ごしらえは済ませ、足元の荷物を邪魔にならないように、正面の断幕の下に置きにいく。おかげで、今回の画像は、試合前のものばかりとなっております。
今シーズンから、開場が試合開始の2時間前となった為に、これが結構長く感じる。それでも、時間は確実に過ぎていき、室蘭の少年少女による太鼓の披露、ドールズの2001ハイホーダンスと続く。
この頃にはゴール裏のボルテージも最高潮。
USのブロック周辺はギュウギュウづめの「おしくらまんじゅう」状態。そして、コンサの選手達がピッチ練習に姿をあらわすと、入江全体が震えるような大歓声が沸き上がる。
そしてゴール裏の本道開幕一発目は、「FORZA!!札幌」だ。
ヒロくんの「フォッーツァサッポロ」が響き渡り、ゴール裏のサポーターが一斉に声をあげる。僕自身、これでいきなり喉が潰れそうになった。明らかに「飛ばし過ぎ」である。最初は「ちょっと控え目に行こう」と自重した。
続いてここで、今シーズンの新曲が披露され「レー アレアレー」という、ヒロくんのリードで恐る恐る声を出すゴール裏。この曲、試合開始から10分程でほぼマスターされたが、3回目の「アレアレアレア サ↑ッポロ」のサで上がる部分は、最後まで修正されなかった(笑)。
さて、この試合のコンサのスタメンだが、これまた戦前の予想を覆され、ビジュの位置に瀬戸ではなく「今野」。ミルの位置には「和波」とフレッシュな2人だった。素朴な疑問としてなぜ「ゆづき」ではないのか?と思う。山瀬の成長は認めるが、左サイドでの起用もなく、ましてや「ベンチ」にすら入れない状態。調子が悪いのか?謎である。ただ、今後山瀬はWユースへ出場しなければいけないし、ミルも復帰に1ヶ月はかかるだろうから、ゆづきのスタメンは確実。ここでなんとか結果を出して欲しいと思う。あの華麗なドリブルとパスワークが見れないのはなんだか寂しい。
それと瀬戸を押しのけた今野。デビューはホームで、と思った岡田監督の親心かもしれないが、それにしても見事である。
高まる期待と限りない不安。今年のコンサはどんなサッカーを僕らの前で見せてくれるのか?俺王さまと播ちゃんのコンビはどうなんだ?タレントだらけのヴェルディの攻撃をホントにDF陣は守りきれるのか?試合開始を今や遅しと待ち侘びる入江に集いしコンササポ。そんな僕らの遥か頭上を、一機の飛行機が見事な飛行機雲を残しながら通りすぎていった。
そして、試合開始の笛がモットラムさんによって高らかに鳴らされた。
序盤はコンサがボールを支配。それを後押しする様にゴール裏もサポートする。やはり、新曲メインのコールだ。
幾度となく繰り返すサルト。おかげで、芝の傾斜に絶える為に踏ん張るつま先がとにかく痛い。
先手を奪ったのはコンサ。前半の12分。今野が中盤から縦にパスを出す、それに反応したのは俺王さまことウィル。ゴール左から角度のないシュートを見事にヴェルディゴールに突き刺した。
その瞬間、ゴール裏は勿論、入江全体が狂喜乱舞。僕らの位置からは、丁度自陣のゴールマウスが視界を遮るため、ハッキリとわからないサポーターが多く、「誰!」「誰だよっ!」とあちこちから声がする。僕自身も、9番を付けた選手が切りこんだように見えたが、確信は持てなかった。この大歓声では場内アナウンスは聞こえるはずもなく、たぶん「ウィルだろう」という事で、その場は落ちついた。
そのわずか7分後。今度こそ誰かは分からないが、もう1点追加。ゴール裏のアングルからは、誰かが左サイドからセンタリング→誰かが押しこんだ。ぐらいのもの。まあ、そんなことはどうでもよく、ゴール裏も入江を埋めつくしたコンササポも再び大騒ぎ。「誰?」、「播ちゃん?」、「ホント?」とあっちこっちで声が響き、これもたぶん「播ちゃんだろう」という事で決着をみた。
ただ、残念なことに、この2点目を契機にゴール裏のテンションは一気に下がってしまった。選手同様、前半頭から飛ばし過ぎたというのはあるのだろうけど、2点目が決まった段階で「余裕」のムードが漂ってしまった。確かに去年、コンサは3失点したことがなく、2点を先制すれば勝負ありと感じてしまうのも無理はない。
この時点からのサポートには、自分を含めて「イマイチ」気合が乗ってなかったような気がする。
後半、疲れが見え始めたコンサにヴェルディが猛攻を仕掛け、何度か危ない場面もあったが、洋平のスーパーセーブと全選手の頑張りでからくも逃げ切って完封勝利。勝ち点を「9」に伸ばし、単独「3位」をキープした。
本道開幕を最高の形で終えることが出来た。
選手がゴール裏に挨拶に来た時は、この日最大級の歓声と拍手が巻き起こり、選手・サポーター共に勝利の余韻に浸った。
それにしても、この強さはなんなんだろうと考えた。
すると、去年大躍進したチームとだぶって見えた。それはJ1初昇格でいきなり優勝戦線に絡んだ「FC東京」。
ではなくて「セレッソ大阪」。である。
セレッソには一昨年、25試合で24得点を挙げた得点王「黄善洪」というスーパーなストライカー(今季はレイソル)がいた。彼がいなくなった昨年、セレッソは1stステージあと一歩で優勝というところまでいった。普通、前年の得点王を失ってしまうというのは、間違いなく戦力ダウンになるハズなのに、セレッソは逆に「黄善洪」に頼らないチームプレーに徹した。その結果が1stステージ2位なのである。
コンサも「エメ」というスーパーなストライカーを手放した。しかしその分、チームとしてまとまったのではないかと思う。「エメ」がいなくなった分は皆で補えばいいという、連帯感というか結束力というか。
幸いコンサは今季、主力の入れ替えがなかった為に、去年J2で戦ってきた戦法を貫きとおせる。それが、大量に選手を入れ替え、戦術が確立されていないチームにとっては脅威となっているのだろう。1stステージはこのまま行けるトコまで、行ってしまいたい。もし10勝5敗で終えることができれば、J1残留は当確だ。
ホントの意味での勝負は2ndステージだと思う。
戦いは、始まったばかり・・・。

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