〜観戦日記〜
第18節 6月10日 大分トリニータ戦
「決戦!」
今日はJ1昇格へ向けて最大のライバル、大分が厚別にやって来た。
レッズはチームの総合力を考えると別格なので、J1昇格の為に残った椅子は一つ。その一つを最後まで争うのは大分だと、開幕前から思っていた。事実、AWAYでは今季唯一の引き分けに終わっている。しかし、厚別で負ける訳にはいかない。まさに決戦だった。
今日は久しぶりのデーゲーム。いつもの黒ジャケットを着ていこうかどうしようか迷ったが、天気も曇りがち(予報では快晴のはず)だったので、着ていくことにした。競技場に着いて、開場を待ってる時はけっこう寒くて正解だったと思っていたが、試合が始まる頃には初夏の太陽が顔を出し、強烈に暑くなってきた。完全に失敗(結局は予報の勝ち)だった。
そうそうこの日は「ドーレ君をさがせ」なるイベントがあって、僕もご多分に漏れず、スタジアム内を探し回った。その結果、見事「銀色ドーレ君」を見つけた。ちょっと感動した。これも日頃「名探偵コナン」なんかを読んでるからだろうか?なんて思ったりもした。浮かれていて、証拠の写真を撮るのもすっかり忘れていたので、せめて貰った景品(優のサイン色紙と3色マーカー。レプリカはただの背景)でもご覧下さい。
「よさこいソーランまつり」とぶつかったこの日、観客の入りが心配されていたが、ここ厚別での大一番の前ではそれも杞憂に終わっていた。ゴール裏はほぼ満杯、メイン・バック両スタンドもまずまずの入り。選手入場時には久々のビッグフラッグも登場し、はるばる大分からやって来たAWAYサポに負けじと、ゴール裏も戦闘モードへ突入してゆく。
さぁ、試合開始。今日はエメがいなかった。確かにいなければ心細いが、エメだっていつケガするとも限らないし、オリンピックに呼ばれて長期欠場の可能性もある訳だから、チームとしてその時の備えは不可欠だ。その意味でも今日の播ちゃんとケンジのツートップには、日本人同士ならではのコンビネーションに期待していた。
試合開始直後から大分にケガ人が続出。ボールにアグレッシブにいった結果だから仕方のないことなんだろうけど、やはり、ケガした方はもちろん、させた方もあまりいい気持ちはしないだろうと思う。サポーターとしては、選手のケガがひどくなければいいなと思うだけしかないのだが・・・。
先制点は我らがコンサだった。前半19分、ケンジがインターセプトしたボールは播ちゃんへの絶妙なパスを経て、播ちゃんの柔らかなタッチで突進してくるGKの頭上を超え、敵陣ゴールに静かに吸い込まれた。その後更にケガ人が出た大分は3人目の交代枠を早くも使いきってしまった。が、それがコンサとしては誤算だったのかもしれない。大分のシジクレイがリベロの位置に入ってしまったのだ。これで大分の攻撃オプションは激減したのだが、コンサも最終ラインを突破出来なくなっていた。
その時、僕らのすぐ横のサポーター達からどよめきに似た歓声があがった。
「レッズ、新潟に4−0で苦戦中」
僕らは思った。この試合勝てば、首位だ。ゴール裏の各所でこの情報は流れ、ゴール裏のボルテージがグッとあがった感じがした。その後一進一退の攻防が続き、前半は1−0のまま終了。
「あ〜っ!」
ゴール裏、そして最も近かったバックスタンドから、悲鳴と怒号が一緒くたになった絶叫が響いた。
播ちゃんが倒された。強烈な張り手だった。ののさんは副審に駆け寄り、他の選手も主審に猛然と抗議した。
張ったのはシジクレイ。主審からイエローカードが出されるが、サポーターの怒りは収まらなかった。シジクレイがボールに触るたび、耳を劈くブーイングが飛ぶ。これは、試合が終わるまで止むことは無かった。
試合は、シジクレイが最終ラインに入った大分の守りを突き崩すことが出来ないコンサと、ウィルだけでは攻めのパターンが単調にならざるをえない大分の、緊張感漂う時間帯が続いた。そして、レッズ敗戦の情報が流れ、首位が現実のものとなりかけた44分。落とし穴が待っていた。ルシアーノの同点ゴール。あの湘南戦の時と同じ、AWAY側のゴールネットが揺れてしまった。
これで今日の時点での首位はなくなったが、そんな事よりも、終了間際の失点で選手が気落ちしないよう、ゴール裏は休憩もとらずにコールとサルトをし続けた。余裕など何処にもない必死の応援だったような気がする。
延長に入ってからは、勢いに乗る大分の波状攻撃にギリギリのところまで追い詰められた。コンサもリーグ戦初出場となる高木を投入して反撃するが、大分の優勢は変わらない。それでも、コンサの勝利を信じて応援を続けるサポーターに応える為に戦う選手にチャンスはやって来た。龍さんから出たアーリークロスを高木が、元サンフレッチェの盟友(ずいぶん前だが、「とんねるずの生だら」でのりたけにPK合戦で負けた2人は、揃って丸坊主になったことがある)だったGK前川と競り合い、ボールがこぼれた所へ走り込んできた播ちゃんが決勝のVゴール。
ゴール裏も両スタンドも狂喜乱舞の大騒ぎ。延長でも負けない今年のコンサ。
厚別不敗神話はまだ終わらない。いや、終わらせない。

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