〜観戦日記〜
第34節 9月24日 ベガルタ仙台戦
「雨中の大激闘」
シドニーオリンピック。女子マラソン。高橋尚子選手。オリンピック女子陸上競技史上、初の金メダリスト。
このレースを生で最後まで見なかったのは一生の不覚か?僕と同じ思いをした人は厚別にも何人かいた筈だ。
この日は高橋選手のレースをラジオで聞きながら、高速を厚別へと走った。
厚別に着くと、何人ものサポーターの耳にラジオのイヤホンが刺さっていた。ほどなくして大歓声。高橋選手が金メダルを獲得した瞬間だった。この日の天気とは裏腹に、爽やかな気持ちにさせられた。
厚別上空にはぶ厚い雲。今にも降り出しそうな気配が漂う。僕自信、駒場・横国と2戦続けて雨、それも大雨に当たっていたので今日降られたら3戦連続の異常事態だ。だが確実にそうなりそうな予感はしていた開場前だった。
開場と同時にゴール裏に走り、お昼を頂こうにもこの時既に雨は降り始めていた。そのためメインスタンドを雨よけに昼食を済ませ、ドールズジュニアの雨にも負けないパフォーマンスを見た。その直後に撮ったのがこの日唯一の写真で、そのぶん画像も大きくしてみました。赤一色に染まるゴール裏とバックスタンドが見えます。その後デジカメは厳重に密閉され荷物の一番奥にしまわれました。
そして試合が始まる頃には雨は完全に本降りになり、厚別のピッチを叩きだしました。おまけに厚別名物の風も出始め、ゴール裏にいると雨が真正面からあたり、時々目を開けるのも辛いといった状態。ポンチョを着込んではいるものの、袖の部分は既にびしょ濡れで、首のわずかな隙間からは容赦なく雨が侵入してくる。もうここまできたらヤケクソで、ただひたすらにコールとサルトを繰り返す。じっとしているより、動いていた方が圧倒的に暖かい筈だ、と。
試合は、開始直後からコンサが一方的に攻め続けるワンサイドゲーム。ただ、このグランド状態からか決定力に欠け先制点を奪う事が出来ない。それでも必死(ホントに必死だった)にサポートを続けるゴール裏。体に侵入してきた雨と袖に染み込んだ雨が徐々に体温を奪って(気化熱ってヤツですね)いき、体が冷えはじめる。靴も完全にやられ、サルトするたびに「ぐちゃぐちゃ」と音を立てる有り様。こうなると7月のリス戦やレッズ戦が懐かしく思えて仕方なかった。まあ、あの時はあの時でホントにキツかったが・・・。
そんなこんなで、このまま前半は終了かと思った39分。また、彼がやってくれた。
忘れもしない厚別開幕ベルマ戦のヒーロー、山瀬だ。
仙台のDFに当たってこぼれたボールを拾うと、絶妙なドリブルでゴール前に持ち込み、その左足で豪快に仙台ゴールに叩き込んだ。価千金の先制弾。ベルマ戦の時と同じようにエメやののさんにもみくちゃにされる山瀬。そこにはあの時とは別人のように逞しくなった山瀬の姿があった。この後彼にはアジアユース、そしてワールドユースの夢舞台が待っている。
試合はこの1点で十分だった。
後半に入っても、仙台にはシュートすら打たせず、コンサが圧倒的に中盤を支配する。コンサにしても追加点こそあげられなかったが、危なげないゲーム運びだったように思う。
ただ、いつもはあっという間に過ぎてしまう時間が、これほど長く感じられた事は無かったというのが正直なところ。山瀬のゴールが決まってからは、「とにかく早く終わってくれ!」とみんな(この日も10000人を超えるサポーターがいた)が思った試合だったと思う。
さあ、次節からJ1昇格(復帰)に向って最大の山場がやってくる。
レッズ戦、そしてトリニータ戦。この試合に結果いかんでコンサの昇格(復帰)が現実のものとなるだろう。この日の山瀬のゴールがコンサを昇格(復帰)に導く道しるべになってくれる事を祈った。

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