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「コンフェデ総括とこぼれ話」

 FIFAコンフェデレーションズカップ2001。
 日本代表は「準優勝」という栄誉に輝き、大会は全日程を終えた。
 日本代表はこの大会から何を学んだのか、ここではそれを「まとめ」てみる。
 また、日本代表の準決勝までの道程決勝戦の観戦日記は別掲載となっておりますので、よろしかったら合わせてご覧下さい。      

 準優勝。ハッキリ言おう、出来過ぎだ。
 今回のコンフェデ、とにかく日本はツイていた。分かり易く羅列してみよう。
   1.予選リーグでフランスと同組にならなかった。
   2.予選リーグでの初戦の相手がカナダだった。ちなみに韓国はフランスだった。
   3.カメルーンの主力選手が韓国内で逮捕釈放されたり、行方不明になってチームに合流しなかったりした。
   4.ブラジルが2軍(3軍?)だった。しかも対戦時に日本代表は決勝T進出を決めていた。
   5・予選A組でフランスがオーストラリアに負けた為、韓国が決勝Tに進めなかった。
   6.準決勝の相手が、フランスでも韓国でもなくオーストラリアだった。
 ざっと書いてもこれぐらいある。これらがすべて、日本に有利に働いたのは疑いようのない事実である。つまり、日本が準優勝できたのは「奇跡的」な出来事だったと言っていい。
 確かに勝負ごとには運不運があり「ツキも実力のうち」と言われたりもする。ただ、ここで怖いのは、マスコミがこぞって「準優勝」と書き立てる事によって起こる、勘違いである。日本がアジアカップを制した時、マスコミはこぞって「W杯優勝も可能・・・」などと、ばかげた記事を掲載し、国民も「そうなんだ」と思ってしまった。これは少なからず、日本の選手たちのなかにも、油断や慢心というものを植付けてしまったに違いない。
 そして「サンドニの悲劇」を迎えてしまったのである。
 大事なのは、真実を見つめる事。だからこそ、今回のコンフェデも、厳しい目で見つめたい。
 
 日本代表がこの大会を迎えるにあたって、最も重点を置いたのが、「攻撃」である。
 サンドニでの惨敗後、スペイン戦では「フラット5・3ボランチ」という、超守備的布陣をテストし、「守備」においてはそれなりの手応えを掴んだが、今度は「攻撃」という訳だ。ただ、「攻撃」するだけでいいという訳ではなく、問題なのは「守備」と「攻撃」のバランスである。
 その「攻撃」に関しては、今大会では「攻撃的にいく」と宣言したトルシエのプランどうり、確かに攻撃的に行った部分が多かった。トルシエの選手起用も大胆でアグレッシブなものが目立った。選手の交代も常に先手をとり、攻撃的な選手を惜しみなく投入した。ただ、惜しむらくは決勝戦。この試合だけは常に攻撃的な戦術だった今大会において、唯一「守備的」な布陣を敷き1トップとした。選手交代も後手後手にまわり、攻撃の型すら作る事が出来なかった。
 中田ヒデが準決勝後イタリアへ戻り、司令塔不在となった点についても、W杯本大会を想定して「中田ヒデ抜き」の布陣をテストする必要があったのではいだろうか。今大会、中田ヒデの代役として「司令塔」を任せられるのは「伸ちゃん」だけだったのだが、それも決勝の後半15分だけと寂しい内容。初戦のカナダ戦と合わせても、「伸ちゃん司令塔」のテストは不充分で、今後の課題となった。キリンカップはヒデ不在が濃厚だから、ここで真価が問われる事になるだろう。
 総合的に判断して、今回の大会の「最重点課題」の「攻撃」に関しては、充分な成果が得られたとは思えない。最終ラインが「フラット5」となった場合の「攻撃の型」が、何一つとして確立されずに終わってしまったからだ。このままだと、日本代表は「フラット5」にした時点で、「勝ちはなくなる」状態になってしますう。
 それとは対照的に「フラット3」は、ラインを積極的にあげ、前線から最終ラインまでをコンパクトにすれば、世界にも通用する可能性を感じさせてくれた。現段階では「可能性」に過ぎないが、その一端をカメルーン戦では垣間見ることが出来たということだ。
 今後の課題は、守備的に「フラット5」とした場合の「攻撃」と「守備」のバランス。
 「5バック」にしたからといって、「守備一辺倒」ではなく「戦う姿勢」が感じられる戦術の確立が急務である。W杯本大会まで、1年を切った。長いようで短い、この時間を使って、日本代表は「進化」しなけらばいけない。その最後のステップの「第1段」としては、ある程度意義のある大会だったと思う。このあと「何段あがれるか」がW杯本大会、日本代表決勝トーナメント進出の鍵を握っている。

 
 ☆ おまけ ☆ コンフェデこぼれ話

その1「ユニフォーム」
 今大会の決勝戦はご存知のように「日本vsフランス」だったのですが、「日本」も「フランス」も代表ユニのメインカラーは「青」である。
 従って、どちらが「青」をまとうのか、試合開始前までのちょっとした関心事だった。
 ココは日本代表のホーム「横国」である以上、日本が「青」であるという考え方。もしくは、世界王者に敬意を表してフランスが「青」であるという考え方。どちらもそれなりに説得力があり、実際のところ選手がピッチに姿をあらわすまで、迷いに迷った。
 結果はホームであるに日本が「青」、フランスが「白」となっていた。これも王者の余裕だろうか。

その2「ユニフォーム2」
 今大会、日本代表には「中田」が二人いた。そこで、同じにピッチに立つ場合の誤認を避ける為、中田ヒデは「NAKATA」、中田浩は「K.NAKATA」と背中に入ったユニを着込んだ。
 「中田ヒデ」が出場した準決勝までは「中田浩」が区別される形で「K.NAKATA」とされていたが、決勝戦時「中田ヒデ」は不在。いよいよ、中田浩の「NAKATA」のみバージョンユニの登場か?と思わせてくれたが、背中には「K.NAKATA」が燦然と輝いていた。

その3「中田ヒデ、帰国」
 準決勝後に、セリエでのスクデット獲得の為イタリアへ帰国した中田ヒデ。前回のコラムでも書いたが、イタリアへの帰国は「全面的」に賛成である。もし、スクデットのかかった試合に「戻らない」なんてことになれば、もうイタリアでサッカーは出来なくなっていただろうから。ただ、そのスクデットのかかった「ナポリ戦」は、「引き分け」に終わり、中田ヒデにも出番は回ってこなかったのだが、それが危なかった・・・。もし、イタリアに帰っていなかった場合、「中田ヒデ」がベンチにいないから「勝てなかった」という、戦犯扱いされるところだったのだから・・・。
 

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