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「コンサドーレ補完計画21」

 このコラムを書いている時点で、今季の開幕まで「いよいよ」1ヶ月となった。
 大きな期待と小さな不安(ん?逆か?)を抱え、2度目のトップリーグ挑戦が始まる。

 ここでは、「コンサドーレ補完計画21」と題し、今季の選手補強の実際と今季の戦術を占ってみよう思う。
 まず、選手補強。
 J1に復帰した今季はJ1チームからのレンタルが激減し、ガンバから来た「大黒」のみ。J2からは「俺王・瀬戸」の大分コンビを含めて4人。そして新卒ルーキーが4人。計9人の新戦力が加わった。この9人に、今季の契約更改(詳しくはこちら)で残留した戦力を加えた28人で、今季J1残留を目指すことが決定した。
 正直な印象からいうと、「地味な補強」の一言の尽きる。
 「サポーターズ持ち株会(さんざん悩んだ末、今回は見送った。理由としては、今回の増資が成功すればサポーターが筆頭株主になるにも係らず、株主総会で発言権すら与えられていないと言う点。これでは、金は出させても口は出させない、と言っているようなモノだ。それと、現在はサポートシップ・スポンサーだが、いつかはチーム・スポンサーという夢も持っているために今回は見送った)のそもそもの始まりは、「エメ基金」だったハズだ。多分かなりの数のサポーターがエメを獲得する為ならと「持ち株」を買ったのではないだろうか。
 結局、エメの獲得には失敗(エメがあまりに巨額な年俸を要求したせいなのだが)し、手元には3億を超える資金が残された。
 レンタル中だった3人(洋平・森・大森)の完全移籍は評価できるとして、ここはやはり代表クラスの「大物選手」の獲得に乗り出して欲しかったと思う。小倉(東京Vへ)の獲得に失敗したらしいが、FWにこだわれば呂比須もいたし・・・。
 「エメ基金」のつもりで「持ち株」を買ったサポーターに対しても、恥ずかしい結果は残せない。FW陣の責任は重い。
 
 続いてMF陣。昨季、選手層が薄いと言われ続けたココでは、まんべんなく補強したという感じ。大分からきた瀬戸、湘南からきた和波、FWもこなすG大阪からきた大黒と、即戦力が揃った。実は、ここで問題なのが、昨季「鉄人ぶり」を披露してくれたミルなのだ。ミルは当初、戦力外を受け退団が決まっていた。これはビジュが残留すると踏んだ球団側が、早まって下した決断だったのだが、その後ビジュが残留を拒否すると一転してミルのレンタルを延長。ここまでならまだ良かったのだが、その後なんと!ビジュの残留が決まり、ミルの使用法に疑問が生じてきた。
 J1に挑戦する今季は、昨季以上に「守りの時間」が多くなるだろう。DF陣との絡みになってくるが、昨季と同じ3バックとする場合、両サイドの2枚も守備に参加せざるをえなくなり、実質的には5バック(だから個人的には4バックが好き)となる。その為、最終ラインでボールを奪ってボランチまでパスが通ったとしても、両サイドは守備に参加しているので使えない。昨季なら、下がり目の位置にいるエメにパスを出せば「なんとかしてくれる」という「甘え」があったが今季はそうはいかない。ボールを奪った時点で、相手ゴールに向って走り出しているであろうFWに、速く・正確にパスを送れる「司令塔」が今季は絶対に必要なのだ。
 その意味合いもあって、「司令塔」もこなせる俺王と大黒を獲得したに違いない。ミルには「トップ下」は出来ても、「司令塔」は無理だと言わざるをえない。そうなると、「播ちゃんと大黒の2トップに俺王」、もしくは「播ちゃんと俺王の2トップに大黒」という3枚のアタッカー陣はほぼ確定。したがって、必然的にミルは左サイドでの起用ということになる。
 その左サイドがまた今季は激戦区で、ムラが抜けたが、ゆづきと和波の2枚が確定。この2枚に割り込まなくてはならなくなる。さらに言えば、ここに山瀬も加わってくる。山瀬は間違ってもボランチで使われるとコトはないだろうから、司令塔と両サイドのどちらかで使うしかない。昨季の中盤不足がウソのように大激戦のポジション争いが展開されそうだ。
 ただ、J1のアタックは昨季のJ2の比ではないから、シーズン中のケガも疲労も激増するハズ。控えの選手層が厚いに越したことはないと考えるべきだろう。
 
 最後はボランチを含めたDF陣。本来ならば、ボランチはMF陣と一緒に考えるべきなのだろうけど、今季のボランチの仕事はもっぱらディフェンスだろうから、あえてDF陣と一緒に考えてみようと思う。
 ボランチの2枚は、ののさんとビジュでまったく問題なしとみる。逆にいえば、どちらかが欠けた場合、チームとしてかなり「苦しく」なるだろう。昨季はなつさんをボランチで使ったこともあったが、今季はミルを使ってみるのもいいのではないかと思う。なんせ、あの運動量とスタミナなのだから、何度か試して欲しい(ただ、ディフェンスは経験でするモノだから、その部分について不安はあるが)ところだ。
 ディフェンスラインの3枚とGKは基本的に今季も変わりはないと思う。ただ、なつさんのスタミナとケガが気にかかる。そこだけは、先生とフロンから新加入の森川がカバーしてくれるだろう。
 
 結論としては、ディフェンスについてはあまり不安はない。そこそこの結果は期待ができる。シーズン失点が40以下ならいうことはない。問題は少ないチャンスをどれだけモノに出来るかという、この一点に尽きる。
 J1は各ステージ15試合の「超短期決戦」。序盤はなかなか点が取れず、1−0や1−1などの苦しい試合が続くだろうが、ここをどれだけガマンして乗り切れるかでそのステージの結果が見えてくる。焦って大敗を繰り返そうモノなら、調子を取り戻せないまま、1stステージ終了ということも考えられなくはない。逆にウマく波に乗ればイイ線までいく可能性もある。とにかく序盤の5試合が今季の方向性を決めるだろう。

 応援する僕らとしても、とにかくガマンのシーズンになるのだけは間違いなさそうだ。

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