Calcio is My Life
サッカーコラム
「CHAIN REACTION」
札幌に『負』の連鎖反応が続いている。
今野の五輪代表負傷辞退からBETTの電撃退団、そして刑事事件にこそ発展しなかったがWILLLの暴走だ。
主力選手を次々と襲う未曾有の事態に札幌は5月初旬というシーズン初期に崩壊寸前である。
今野の負傷は、試合中での広島の選手による不可抗力であるから、今野自身に責任はないのだが、
代表に招集されるたびに負傷を繰り返す今野にとっては、悔やみきれない負傷だったことだろう。
知らず知らずのうちに気持ちが空回りしているのだろうか。
BETTの電撃退団はまさに『寝耳に水』だった。
第一報はラジオからの報道だったが、正直耳を疑った。
『BETTって札幌のBETTか?』と。
そもそも、よそのチームの外人が退団したからって、ラジオで速報が流れる訳はないのに…。
ジョアンも会見で同じような事を言っているが、BETTのこのやり方はプロとして『最低』だ。
子供が生まれるのは事前に判っていたことなんだから、
生まれた直後に『どうしても顔が見たい』というのであれば、
契約の段階でそれ相応の特約事項を盛り込めば良かっただけのことだ。
『肩が痛いだの痛くないだの』とゴネて試合に出ることを拒否し、
結局はなし崩し的にブラジルに帰ったEMEのようなやり方を使わなかったあたりは、
BETTはバカ正直な人だったんだなぁとは思うが、これも決して許される行為ではない。
ただ、一つ確かなのは、今野が負傷から復帰するまでボランチは危機的状況だという事。
今季のボランチは『BETT+今野』で不動だと思っていただけに、ダメージは大きい。
今野の復帰までは『森下+?』で乗り切って貰うしかない。
新外人を獲るとか獲らないとか言ってるが、今野の相棒を『攻撃型』にするのか『守備型』にするのかで、
今野の伸び方も変わってくる。
正直言って、BETTは攻撃的過ぎた。
BETTと組めば、今季の今野は『守備の人』だった事だろう。
そう考えれば、『今野+森下』でもバランス的にはいいと思うのだが、フロント意地になって外人を獲得するはず。
できればフロントには、今野の攻撃的なセンスがもっと伸びる、『守備型』ボランチを獲って欲しいのだが。
WILLの暴行劇。
そもそも伝わり方がマズイ。
事件があったのが広島戦があった夜だった…ってのがいかにもマズイ。
新聞報道がなかったら、HFCはこの件を闇に葬る気だったのでは…と思われても仕方ない。
Jリーグには経過を報告してあるという事だから、もし新聞報道がなったら、
『……WILL暴行事件で3ヶ月出場停止!』
ってのがイキナリ発表になったのかもしれない。
その時、札幌のサポはどう思うか?
HFCはそう思わなかったのか?
HFCはサポに対する速やかで明確な説明を欠いた点を真摯に受け止めるべきだ。
会社としてあまりにも幼稚すぎる…。
クラブの運営には口出しできないシステムになってはいるが、『コンサドーレ札幌の筆頭株主はサポーター』である。
もう一度良く考えてもらいたい。
で、WILLの起こした事件については、人それぞれ思うところがあると思う。
この件をきっかけにWILLを支持するのもしないのも、それぞれが思うようにやったらいい。
他の誰かに自らの判断を押し付けるべきでなない。
クラブ側としては『罰金』という形でこの件に幕を引いた。
Jリーグ側は『前例のない事例だけに…』と対応に苦慮しそうだが、昨季の件もあるから、
大甘な裁定が下る可能性は低いと踏んでいるが、なんらかのペナルティが科せられるだろう。
それでこの件には決着をつけたい。
個人的な見解を述べさせてもらうと、WILLの行為は許されるべきものではないが、
クラブとJから科せられたペナルティが済めば、応援するだけだと思っている。
罪を償うために罰があり、罰が済めば復帰できる。というのが大前提だと思うので。
これらの件でチーム編成は大幅なプラン変更を余儀なくされるだろう。
ジョアンが春季キャンプからここまで創り上げてきたチームは事実上崩壊した。
ここから再びJ1復帰ロードに乗るのは至難の業だろう。
まさか5月から『奇跡』という言葉を使おうとは思ってもみなかった…。
それでも可能性のある限り、スタジアムに駆けつけてサポートに没頭したい。
『奇跡』というのは、ある日突然起こるのではく、小さな事の積み重ねが突然開花するものだと思うから。
それに、チームのゴタゴタにサポが振り回されると、収拾不能になる可能性もある。
チームがどんな状態だろうと、サポの気持ちに『ブレはない!』っていうのを見せてやる!
BELIEVE IN SAPPORO 2003

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